【介護食とは?】介護食の基本と必要性を解説!食べる事の大切さを知り、大切な人の笑顔を守ろう

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介護食
  • 介護食を作る必要があるけど、介護食が具体的にどのような食事かわからない
  • 介護食の種類や基本的な調理方法を知りたい
  • 介護や家事に忙しく、介護食を作る手間を少しでも減らしたい
  • 介護食を楽しんで食べてもらうにはどうしたらいい?

こんな悩みや疑問を持っている方いるのではないでしょうか?

介護食とは、加齢や病気などによって、噛む力や飲み込む力が弱くなった方でも安全に美味しく食事を楽しめるように、食材の形態や調理方法を工夫した食事です。

いざ介護食を作ろうとしても、どんな食事を用意すればいいかわからない方も多いと思います。

家事に仕事に介護に日々忙しい人は、市販の介護食や宅配弁当サービスを利用し、食事の準備の負担を少しでも軽減することができます。

この記事では、介護食の種類や調理する上で気をつけるポイント、市販の介護食や宅配弁当サービスを利用するメリットなどを解説しています。

ぜひ最後まで読み進めてみてください。

  1. 介護食の必要性や役割を解説
    1. 栄養不足の予防
    2. 誤嚥の予防
  2. 介護食には5種類ある
    1. きざみ食
    2. ソフト食
    3. ミキサー食
    4. ゼリー食
    5. 流動食
      1. 普通流動食
      2. 濃厚流動食
      3. 特殊流動食
  3. 介護食を調理するときのポイント
    1. 噛む力、飲み込む力のレベルに合わせた調理をする
    2. 低栄養にならないようにする
    3. 塩分に気をつける
    4. 介護食に向く食材を選ぶ
      1. 介護食に向く食材
      2. 介護食に向かない食材
  4. 介護食を楽しんで食べてもらうことも大切
    1. 介護食は離乳食ではない
    2. 食べ慣れた味の料理は食べる意欲を高める
    3. 食材の形、彩り、見た目でも楽しんでもらう
  5. 市販の介護食や宅配弁当も上手く活用しよう
    1. 市販の介護食を利用するメリット
      1. 市販の介護食は硬さや粘度などをもとに【4つの区分】に分けられ売っている
    2. 介護食の宅配弁当を利用するメリット
      1. 栄養バランスが整った、利用する人の状態に合った弁当を選ぶことができる
      2. 冷凍タイプのお弁当はストックしておけて便利
      3. 調理や片付けの手間が省ける
    3. 介護食の宅配弁当サービスを選ぶときのポイント
    4. おすすめの宅配弁当サービス「やわらかダイニング」
      1. ちょっとやわらかめ宅配食
      2. かなりやわらかめ宅配食
      3. ムースやわらか宅配食
    5. おすすめの宅配弁当サービス「ベネッセのおうちごはん」
      1. 冷凍やわらか食
      2. ムースのおかずセット
  6. まとめ

介護食の必要性や役割を解説

ミキサーと食材の画像

いくつになっても、食事は楽しみたいものです。「おいしく食べたい」という意欲が心と体の健康の素になるでしょう。

高齢者にとって、好きなものを美味しく食べられることは、生活の質の向上に繋がり、介護食はその役割を果たします。

介護食は食事を楽しむ以外にも重要な役割があります。

栄養不足の予防

高齢になると、噛む力や飲み込む力が弱くなったり味覚の変化により食欲が低下し、食事量が減り養不足になってしまいます

食べる人の健康状態に合ったやわらかさの介護食を用意し、必要な栄養をバランス良く摂取できるようにサポートする役割があります。

誤嚥の予防

誤嚥とは食べ物などが、なんらかの理由で、誤って喉頭と気管に入ってしまう状態のことで、誤嚥は肺炎の原因ともなるので注意が必要です。

食べ物を咀嚼(そしゃく)すると唾液が分泌され、唾液と混ぜ合わせて食べ物を飲み込みやすく柔らかい塊(食塊)にし、消化しやすい状態にします。

咀嚼力が低下し食べ物をうまく消化吸収できくなったり、飲み込む力が弱くなる事で誤嚥のリスクが高まります。

介護食は誤嚥を予防するために食材の形状や硬さを調整し調理することが大切です。

介護食には5種類ある

野菜と包丁の画像

介護食の食事形態はさまざまな種類があり、噛む力、飲み込む力のレベルに合わせたものを選ぶ必要があります。

5種類の介護食それぞれの特徴とを解説します。

きざみ食

きざみ食は食材を細かく刻んで食べやすくし、あまり噛まずに飲み込んでいたり、咀嚼(そしゃく)機能が低下した方が食べやすいようにした食事です。

食材の大きさや形は個人の噛む力や飲み込む力に合わせて調整します。

食材を細かく刻んであるので、口の中に広がり飲み込みにくくなり、誤って気管に入り誤嚥を起こす可能性があります。

飲み込む力が弱い場合は、とろみをつけて食材をまとめ食べやすくするのがポイント

ソフト食

ソフト食は、食材をミキサーにかけペースト状にし、固め直し、普段の料理と変わらない見た目に仕上げた食事です。

舌や歯茎でつぶせる柔らかさにし、ほとんど咀嚼しなくても食べられるので、噛む力や飲み込み力が弱まっている人に適しています。

ツルツルとした滑らかな塊になっているので、飲み込みやすく誤嚥のリスクを減らせます。

一般的に食べられている料理のような見た目に仕上げるので、食欲を高める事ができるでしょう。

ミキサー食

ミキサー食は、食材に水分を加えてミキサーにかけ、噛まなくてもいいようにポタージュ状にした食事です。

ポタージュ状になっているため、胃腸への負担が少なく、スムーズに栄養が吸収できます。

しかし、水分が多いためお腹がいっぱいになってしまい、充分な栄養が摂れない場合もあるため注意も必要です。

ミキサー食は噛む力、飲み込む力が低下している人、歯がない、口が開きにくい人に適しています。

ゼリー食

ゼリー食は、食材をミキサーにかけてペースト状にし、ゼラチンや寒天で、ゼリーのように固めた食事です。

ゼリー状なのでつるんと滑らかなのでのどを通りやすく、噛まずに安全に飲み込めます。

噛む力、飲み込む力が低下している人、嚥下機能のに中度〜重度の障害がある人に適しています。

流動食

流動食は、固形物がない液体状の食事です。

おかゆの上澄み液の「重湯」、具なしのスープなど噛まなくてもいいもので、胃に負担をかけず消化によく、水分も多いため水分補給にもなります。

流動食には3種類あります。それぞれの特徴を解説します。

普通流動食

手術後や絶食後で通常の食事に戻すまでの期間に取り入れられる食事です。

主食が重湯になるので、低栄養、低カロリーに注意が必要です。ヨーグルトや牛乳、たんぱく質を補うには卵、豆腐などを重湯に混ぜるなどし、栄養を補うようにします。

濃厚流動食

1ml当たり1kcal以上のエネルギーを摂れる流動食です。

少量で高エネルギー、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素のバランスが整っているのが特徴です。

足りない栄養素を補うことができます。

特殊流動食

特定の病気により、摂る栄養素の制限が必要な人や、特定の栄養素を効率よく摂りたい場合に用いられる流動食です。

低脂肪食、低たんぱく質食、ナトリウム制限食など、病気によって対応が必要な栄養素に合わせて使用します。

介護食を調理するときのポイント

調理器具の画像

噛む力、飲み込む力のレベルに合わせた調理をする

介護食はやわらかくて食べやすいのが基本ですが、今の噛む力などを現状維持するために、「うまく飲み込めない噛めない」などの症状がないのであれば、多少堅さのあるものを食べるようにし、やわらかいものばかりに偏らないようにすることも大切です。

やわらかければいいというわけではないので、「噛む力、飲み込む力」のレベルに合わせた調理をしましょう。

低栄養にならないようにする

「噛む力、飲み込む力」が低下してくると、食べることが苦痛になり食事を嫌がったり、食が細くなる場合もあります。

食が細くなることで、充分な栄養が摂れず、体力や免疫力の低下など健康上にさまざまな問題が出る可能性があります。

エネルギー、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取することが大切です。

量をたくさん食べられない場合には、少量でも高栄養、高カロリーの食事にしたり、栄養補助食品を取り入れる方法もあります。

栄養補助食品はゼリータイプやドリンクタイプが多く、噛む力が弱まっていても無理なく栄養を補うことができるでしょう。

塩分に気をつける

私たちの舌の表面には味蕾(みらい)と呼ばれる、味を感じる細胞の集合体があります。

味蕾の中には食べ物の味をキャッチする「味細胞」が多く存在していますが、加齢に伴い味細胞の働きが悪くなることで味覚障害が起こります。

味が薄く感じてしまい、必要以上に塩分を摂りすぎてしまうことがあります。

塩分摂取量が増えてしまうと、高血圧、脳卒中、心臓病、腎臓病などの生活習慣病のリスクが高まるので注意が必要です。

減塩のポイントは、薄味でも美味しく感じるよう、出汁の旨味や香味野菜 で味付けしたり、減塩醤油や減塩味噌などを使用してみるのもいいでしょいう。

介護食に向く食材を選ぶ

介護食をつくるには、栄養バランスのいいものや飽きないようなメニューにするために色々な食材を使いますが、介護食に向く食材と向かない食材があるので、知っておくことが大切です。

介護食に向く食材

豆腐、じゃがいも、魚のすり身、脂の多い魚、ヨーグルト、バナナなどやわらかくそのまま食べられるものや、簡単に飲み込めるもの

介護食に向かない食材

  • タコやイカのような噛み切りにくいもの
  • かまぼこ、こんにゃくなどの弾力のあるもの
  • ゴボウ、セロリ、たけのこなどの繊維質が多いもの
  • もち、わかめ、海苔など喉に貼りつくもの

介護食を楽しんで食べてもらうことも大切

介護食を楽しんでもらうイメージの画像

介護食は離乳食ではない

介護食と離乳食、ミキサーにかけトロトロにした食事を同じように思う人もいるかもしれません。

生後間もない赤ちゃんが食べる離乳食は、いろいろな味を覚えられるような味付けにし、授乳がベースにあって補助的な食事になります。

介護食は、人生経験、食経験豊富な人の体を養っていく食事です。

料理の味がよくわかっている人たちに食べてもらう食事だということを忘れてはいけません

食べ慣れた味の料理は食べる意欲を高める

噛む力、飲み込む力が低下すると、食欲を無くしてしまう方もいるでしょう。

食べ慣れた懐かしい料理や、好物なものを食べてもらうことで、食べる楽しみ、食欲を取り戻してもらい、生きる意欲にもつながります

食材の形、彩り、見た目でも楽しんでもらう

何もかもつぶしたり、細かく刻んだり、ミキサーにかけた状態では何が入っているか、何を食べているか分からず、食欲も無くしてしまいます。

介護食はただ栄養を摂ればいいというものではありません。

「彩りよくし、元々の料理が想像できるような盛り付けをする」、「型抜きを使い華やかにする」、「盛り付ける食器も工夫する」など見た目でも食事を楽しんでもらいましょう。

市販の介護食や宅配弁当も上手く活用しよう

宅配、荷物デリバリーのイメージの画像

介護食を作るには、誤嚥しないように飲み込みやすい食事を用意する必要があるので、普通食を作るよりも注意する点があり手間と時間がかかります

介護や家事や仕事に忙しい中、介護食を毎食作ることは容易ではありません。

そんな介護食づくりの負担を少しでも軽減するために、市販の介護食や宅配弁当を利用するのもおすすめです。

市販の介護食を利用するメリット

市販の介護食品は噛む力飲み込む力のレベルにに合わせて選ぶことができ、栄養バランスも考えられています。

スーパーやドラッグストア、インターネットなどで手軽に購入でき、長期保存もできます。

介護食を用意する際、「一品足りない」時や、不足している栄養を補うときに手軽に利用でき便利です。

調理する手間が省け、家族の負担が軽減されるメリットもあります。

市販の介護食は硬さや粘度などをもとに【4つの区分】に分けられ売っている

市販の介護食は、噛む力飲み込む力に合ったさまざまな種類の商品が用意されています。

「ユニバーサルデザインフード」と呼ばれるものがあり、日常の食事から、介護食が必要な人に至るまで、誰もがおいしく安全にそして快適に食べられるよう配慮した食品です。

日本介護食品協議会が介護食品の「固さ」や「粘度」などの統一規格をし、4つの区分に分類されています。

区分を目安に健康状態にあった商品を選ぶことができます。

ユニバーサルデザインフードの区分表の画像
引用:日本介護食品協議会
ユニバーサルデザインフードのロゴの画像
引用:日本介護食品協議会

介護食の宅配弁当を利用するメリット

高齢者の方の増加にともない、高齢者向けの宅配弁当の需要は高まっていて、やわらかい介護食を扱っている宅配弁当サービスも増えてきています。

介護食の宅配弁当サービスを利用するメリットを解説します。

栄養バランスが整った、利用する人の状態に合った弁当を選ぶことができる

介護食の宅配弁当は、栄養士監修のもとで献立が作成されていて、栄養バランスが整っているため、高齢者が必要とするエネルギーや栄養素を、効率的に摂取することができます。

刻み食、やわらか食、ムース食なども用意している業者もあるので、噛む力飲み込む力に合わせた弁当を選ぶことができます。

冷凍タイプのお弁当はストックしておけて便利

冷蔵、常温で届けてくれるお弁当もありますが、冷凍タイプの場合、冷凍庫に保存しておけるので、好きなときに電子レンジで温めていつでも食べることができ便利です。

調理や片付けの手間が省ける

介護食の献立を考え、買い物に行き、調理し、片付けまで、毎食となると大変です。

宅配弁当サービスは栄養バランスの摂れたお弁当を自宅にまで運んでくれます。

介護する人の食事の準備の負担軽減になり、介護の他の時間の確保につながり便利です。

介護食の宅配弁当サービスを選ぶときのポイント

  • 配達可能エリアか確認する
  • 飽きのこない豊富なメニューがそろっているか
  • 利用する人の噛む力、飲み込む力に合った弁当はあるか
  • 冷凍・冷蔵・常温で利用する上で最適なものを選ぶ
  • 介護認定されている人は、自治体が選んだ配食サービスを利用すると、費用の一部を補助してもらえる場合もある

おすすめの宅配弁当サービス「やわらかダイニング」

やわらかダイニングのロゴの画像
高齢者がお弁当を食べている画像

やわらかダイニングは、高齢者でも食べやすいように、食材の大きさ、まとまりやすさに配慮しながら、独自の調理法でやわらかく仕上げたお弁当を提供しているのが特徴です。

一般的な食事に近いものからムース状まで、幅広いやわらかさのコースがあります。

「ちょっとやわらかめ宅配食」はメニュー数は90種類以上、他のコースも多数のバリエーション豊かなメニューが用意されているので、飽きずに栄養バランスの摂れた食事ができます

ちょっとやわらかめ宅配食

ぶりの煮付け弁当の画像

食材本来の食感を残しつつ、程よいやわらかさに仕上げたメニューです。

小さく切って食べやすい大きさになっています。

かなりやわらかめ宅配食

照り焼き風チキン弁当の画像

食材の形は残しながらも、お箸で簡単にほぐれるやわらかさに仕上げたメニューです。

あんかけでとろみをつけ、口の中でまとまりやすいよう配慮されています。

ムースやわらか宅配食

チキンステーキ弁当の画像

ムース状にしたおかずを実際の食材のように成形したメニューです。

スプーンや舌で簡単につぶせるやわらかさになっているので、飲み込む力が弱まった人にもおすすめです。

弁当の状態冷凍
価格1食あたり709円〜
送料都度注文770円
定期注文385円
公式サイトhttps://www.wellness-dining.com/yawaraka/
税込価格で表示しています

おすすめの宅配弁当サービス「ベネッセのおうちごはん」

「ベネッセのおうちごはん」のロゴの画像
箸とお弁当の画像

ベネッセは有料老人ホームを全国で運営しており、介護事業に力を入れている会社です。

「ベネッセのおうちごはん」は株式会社ベネッセケアスタイルのグループ会社「ベネッセ パレット」が提供する宅配弁当サービスです。

美味しく健康を考えた季節感のある献立で、食べやすさ見た目にもこだわり飽きのこない宅配弁当を提供してくれます。

冷凍やわらか食

エビチリ献立の冷凍やわらか食弁当の画像

食材の彩り、風味はそのまま残し、歯ぐきでつぶせるやわらかさを実現してる、噛む力が弱くなった人におすすめのメニューです。

定期便は献立表も用意されており、飽きのこない豊富なメニューを楽しむことができます。

ムースのおかずセット

エネルギー量とたんぱく質量にこだわった、舌でつぶせる柔らかさのムース食です。

見た目も彩りよく仕上げられています。

弁当の状態冷凍
価格1食あたり590円〜
送料790円
公式サイトhttps://shop.benesse-palette.co.jp/Form/Product/ProductList.aspx?cat=100102
税込価格で表示しています

まとめ

介護食は、食べる力が弱くなった方でも、安全にそしておいしく食べられるように工夫された食事です。

介護食は、誤嚥を防ぎ、栄養バランスを整え、食べる楽しみを提供するために重要です。

この記事では、介護食の基本と必要性、ポイントなどを解説してきました。

介護が必要な方だと、日々の生活で食事が一番楽しみ、という方もいると思います。

栄養バランスの良く美味しい介護食で、体力と生きる意欲を高め、楽しい食事、生活を送ってもらいましょう。

介護や仕事、家事に忙しく、毎回の食事の準備は容易ではないので、市販の介護食、宅配弁当サービスを上手く利用し、介護の負担を少しでも軽減しましょう。

公益財団法人長寿科学振興財団 “高齢者の食事”健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/koureisha-shokuji-point.html(参照:2024.3.10)

日本メディカルニュートリション協議会 “摂食、嚥下障害とは”摂食・嚥下障害website

https://swallow.medicalnutrition.jp/info.php(参照:2024.3.10)

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